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DTMの過去と現在、自分流音楽理論など

DTM

ブラックフライデー祭りを楽しむための小技

DTMerのみなさんにはおなじみ、ブラックフライデー&サイバーマンデーの季節が今年もやってきました。
僕は2011年に初めてブラックフライデーという商習慣があることを知り、さらに海外通販でプラグインソフトなどを買うという手口も初体験しました。

ていうか、これ初めて知った時は衝撃でしたね〜。
だって、日本国内でボックス販売されているものを買うのが当たり前と思っていて、数万円するものが半額以下で買えたりするわけですからね。。。
なんじゃこりゃーーーー!!!!ってなりますよねw
そりゃもうナニを覚えたサルの如く、必要かどうかを熟考する機能が破壊され、ブラウザが壊れるんじゃないかぐらいの勢いで買いまくってしまい、あとにやってくる賢者モードで激しく反省した2011年の初冬・・・。
その時にやらかした中で最も激しかったのがwavesのマーキュリーでございます、はい。orz

そんなこんなで翌年からはドル&ユーロも値が上がりだし、見たら欲しくなるので情報を完全封鎖してスルーしてきましたが、今年になってまた自分の中でDTM熱が上がり始めたので、4年ぶりに祭りに参加しようかなと思ってます。

今回初めてブラックフライデーなる世界規模での一大セール祭りを知った人のために、用語とかテクニックとかを少し紹介しておきます。

そもそもブラックフライデーってなんやねん?

イギリスからアメリカへやってきた清教徒の人たちが原住民から教えてもらったトウモロコシなどの作物を最初に収穫したとされる11月の第4木曜日がアメリカでは感謝祭の日として祝日になっていて、その翌日の金曜日に感謝祭セールをやりだしたのが広まったのが発端のようです。
語源に関してはwikiなどを見てもらうとして、この11月の第4金曜日を「ブラックフライデー」といい、そして週明けの月曜日になぜかネットでモノを買う人が多かったことからブラックフライデー明けの月曜日を「サイバーマンデー」といいます。
アメリカで始まった商習慣とのことですが、今では世界的にこのブラックフライデー前後の期間にセールを行うところが多く、一年で最もお得に買物ができる期間となってます。

いろいろなセールの形態

だいたいの場合は◯◯%OFF!みたいなそもそも値引きされている直球パターンが多いですが、少し変化球でセールするところもあります。

GROUP BUY

グループバイ。GBと略されることも。SQLコマンドではありません。
最近ではDon’t crac[k]というショップが行った、OVERLOUDのREmatrixやIKmultimediaのSAMPLETANK GBが記憶にあたらしいですね。
この形態は、期間内に◯人以上買う人が集まったら◯円になりますよ!というもの。
ギャザリングという言い方をする場合もあるようです。
ただ、この形態は一定期間が必要なのでブラックフライデーシーズンにやるところはあまりないかも。

BOGOF

これは略称で、「Buy one, get one free」という意味。
要するに1個買うともう1個がタダになる、的なやつ。
これはよく洋画のDVDとかで見ますよね。1枚買ったらもう1枚タダになるあの形式。
今回のブラックフライデーではピアノ音源で有名なシンソジー社のIvory2が、グランドピアノもしくはアップライトピアノを購入で、イタリアングランドまたはアメリカンコンサートグランドDを貰えるというのがあり、個人的にこれでIvory2を買おうかなと思ってます。

クーポンまたはバウチャー

クーポンは日本でもおなじみの名称ですが、バウチャーってあまりなじみのない言葉ですよね。
僕も海外通販とかやるようになって知りました。
意味的にはどちらも同じで要は割引券ですね。
ブラックフライデー期間にかかわらず、海外ショップではクーポンコードなどのパスワード的な文字列を発行して、会計時にそれを入力して適用することで割引を受けることができる仕組みのところが多く、うっかりコードを入力し忘れて通常価格で買ってしまうというチョンボをしないよう注意が必要です。

特別バンドル

上のBOGOFに似てますが、こちらはセール用にお得バンドルを用意するパターン。
TOONTRACKやXLNなど音源本体と拡張パックみたいなケースのところに多いです。
この形式の場合、本体+拡張でバンドルを組まれてしまうとすでに本体を持っているユーザーにはあまりメリットが生まれないためガッカリセールになる可能性が高いです。
ただ多くの場合は本体抜きの拡張●●本セット的なものも用意されますけどね。

購入数に応じて可変する割引率

これはPluginAllianceのカスタムバンドル方式とでもいいましょうか。
例えばプラグイン2本同時購入の場合20%off、4本の場合30%off、6本だと50%offのように買えば買うほど全体割引率が上がっていくパターン。
セールビギナーにはこのパターンが一番ヤバくて、気がついたら要らないものをいっぱい買ってしまった!に陥る形態。
ただ、うまく使えば欲しいものを一網打尽にできる方式でもあります。
両刃の剣ですね。

ちょっとしたテクニック

テクニックというほどのものでもないですが、割引率が大きくなるこの時期ならではの小技を紹介します。

撒き餌を詰め込んでさらに割引

これはほぼPluginAlliance専用なのですが、たまに撒き餌として$9とかになるプラグインがあります。
だいたいの場合はちょっとアレなプラグインなので(゚⊿゚)イラネってなると思うのですが、欲しいプラグインがセール価格になっていて、且つ叩き売り商品($9系)がある場合、PluginAllianceのカスタムバンドルシステムを使って本命商品を安くゲット出来ます。
このカスタムバンドルシステムというのは上でも紹介した「購入数に応じて割引率が上がる」システムで、8個以上で最大の50%オフに到達します。
要するに欲しい商品に撒き餌を組み合わせて強引に8個にしてしまう手口w

例えば、欲しいプラグインが定価$299のところ$99になったとします。
たまたま同時期に$9の撒き餌商品があるとします。
欲しいプラグイン1個と欲しくない撒き餌を勢いよくカートにイン。
カート画面で撒き餌の数を7個に変更し、合計8個にすると不思議なことが起こりますw

$99+($9×7)=$162ですよね。
カスタムバンドル割引で合計から50%オフになって、$81になりますwww
え?ってなりますよねw
要らないプラグイン7個増えて単体で買うよりも安くなるというこのパラドックス。
マクドのダブルチーズバーガーのようですねw

撒き餌を踏み台にしてさらに割引

この技はなかなか使えるケースが少ないのですが、今まさにKV331のSynthmasterで使える小技です。
まず、狙いを「全部入り(Everything Bundle)」に定めます。
今ちょうど50%オフ期間なので、普通ならばEverything Bundle $189を買えばそれでミッション終了です。
ただ、今回の場合は最低グレードの「player」がなんと$9で売られており、さらに上位版へのアップグレード時に使える40%オフクーポンが付いて来ます。
しかしこの40%オフクーポンは現在のブラックフライデー期間中通常50%オフとの併用は出来ないんですが、なんと20%オフとして機能するようです。

つまり、$9のplayerを買って、登録して、upgradeクーポンが届いたらそれを使ってEverything Bundleを購入することで、合計$160.2で買うことができます。
Synthmaster Everything Bundleの定価は$379なので、約57%引き相当になります。
まあ、極めてセコい話なんですが・・・w

決済通貨を選ぶ

今は海外通販ユーザーには厳しい円安の時代です。
僕がかつて鬼のように買いまくった2011年は近年稀に見る円高で、1ドル=76円くらいまで行きました。
現在は122円前後なので、4年前に比べてすでに1.6倍くらいの悲しい状態。

4年前に10000円で買えたものが現在は16000円ということですよね。
ゾッとします。
まあ、為替レートに一喜一憂してもしょうがないので、今は今の金額に自分側を合わせましょう。

さて、DTMer御用達の海外通販ショップはデベロッパーショップ含め色々あると思いますが、そのサイトがどこの国なのかを考えたことはありますか?
英語以外の言語の場合は察しはつきますが、基本的にどこも英語がメインで、金額表記は$(USD)が多いです。
有名なAudioDeluxeやJRRshopなどはアメリカで、Time+Spaceはイギリス、NativeInstrumentsやBest serviceはドイツ、IKmultimediaはイタリアです。

で、何が大事かというと、通貨を何で決済するかを都度考えましょうということです。
何でもかんでもドルで決済しちゃダメですよってことです。
というのも、日本で言う消費税的なものはもちろん各国にもあるのですが、ざっくり分けてアメリカ方式とヨーロッパ方式があります。
アメリカは日本のそれとほぼ同じでTAX(=税)ですが、ヨーロッパではVAT(=付加価値税)というものが付きます。
日本でもそうですが、その国に在住している人がその国で買い物をした時に発生するものです。
つまり、海外通販で買い物をした場合、多くの場合払わなくていいんですよね。

AudioDeluxeやJRRshopなどアメリカのショップは特別なことがない限りドル決済で問題ありません。
逆にヨーロッパのショップは通貨を選択できるところが多く、まれに円(JPY)で決済できるところもあります。
その時に、今現在のレートなども鑑みると「ユーロ」で決済するのが一番お得になる場合が多いです。
さらにVATも払わなくてよいので、時折イギリスのTime+Spaceなどが最安を叩き出す場合があります。
おそらく、ユーロ圏ではVAT込である程度相場が決まるんだと思います。
日本でも税込価格で基本は考えますよね。
ユーロ圏のVATは17〜27%と各国で違うのですが、イギリスやフランスは20%です。
要するにイギリスやフランスに在住している人より20%オフで買えるので、その差分で最安になる場合があります。

とりあえず、ヨーロッパのショップで通貨にユーロを選べる時はユーロで決済するべし!です。

まあ細けえこたぁいいんだよ!

散々セコいこと書いておきながらアレですが、まあ楽しめればなんでもいいんです。
ずっと狙っていたプラグインをお得にゲットするもよし、意味もなく割引率だけで買うもよし、この機によくわからない謎のデベロッパーを攻めて見るもよし、要するに楽しみましょうってことですな。

最後にひとつだけ肝に銘じておきたいのは、
「海外通販でいくらお金を湯水のように使ったところで日本の経済はひとつもうるおいません!」

Have a nice trip!

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