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「プロが教えるアニソンの作り方」を読んだ

「プロが教えるアニソンの作り方」を読んだ

プロが教えるアニソンの作り方

リットーミュージック「プロが教えるアニソンの作り方(ランティス監修)」

リットーミュージック「プロが教えるアニソンの作り方(ランティス監修)」

6月25日に発売された「プロが教えるアニソンの作り方」という本をざっと読みました。
タイトルに「作り方」とありますが、正確には「作られ方」ですね。
プロの作家が実際にリリースされている曲に関して、かなり細かく説明してくれています。

この本は、いわゆる作曲HowTo本ではなく、どのようにしてその曲が生まれたのか、どのようにしてその音を作ったのか、などプロセスと手法などを作った本人が解説してくれます。
実際のDAWのプロジェクト画面のキャプチャーや、使用プラグインのキャプチャーなど、プロのクオリティを生み出すためのアイデアや方法論などがものすごく参考になります。

よくありがちな、学びながらイチから作ってみよう系でしょうもない曲を学ぶより遥かに得るものは大きいと思います。

また、この本が面白いなと思ったポイントとして、楽曲制作に携わる様々な役割の人のインタビューです。
最初はランティスの伊藤さんと斉藤さんによる、プロデューサー&ディレクターの仕事について。
そして、ファナというアーティストが依頼を受けてから楽曲納品に至るまでを追っかけたレポート。
次に作家陣の具体的な創作についての話と作詞家の話などなど。

人によってポリシーも違えばスタイルも様々なので、「やり方」について何かを参考にするというよりは、「考え方」の部分に学ぶべきところが多いと感じました。

アニソンという言葉でちょっと読者を選ぶ形になってますが、音楽を作るという部分においてはアニソンであろうがなんであろうが同じで、アニメという映像作品の楽曲ということで考えれば難易度は高いと思うんです。
そういった作家活動を目指している人には、厳しい部分も含め業界の今を垣間見ることができます。

アニソン的なメロディ作成や編曲のセオリーみたいな、 そういうHowToを期待するとがっかりしますが、僕としてはむしろそういうことよりもテーマをどう楽曲に落としこんでいくのか、あるいは感性をどう作品として完成させるのかのほうが興味あったので、非常にためになりました。

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